だら山 だら子の見聞録

ひきこもり子無し専業主婦の見聞録

回想と消えない気持ち 

私から見て頭が良くて、普段人当たりも良く、でも言う時は結構ハッキリ言う。

強くて憧れていた。
私も大丈夫だと思っていた。

仕事は忙しい人に振れ

管理職側に都合の良い名言であって、振られる側からしたら、とんだ迷言だ。

人には限度ってものがあるんだよ。

彼は基本断らない人。
仕事に必要だから頼んできたんだろう、やらない理由がないと考える。

断っていい仕事と、そうじゃない仕事が分からないと言っていた。
彼は仕事はキッチリやるけど、器用なタイプではない。
毒舌も吐くし、言う時はいうけど基本は凄く優しい人。

プライド高い彼が、1人でやるのはもう限界だから人を増やしてくれと頼んだ。

予算で、人は増やせないと言われた。
彼はやり続けて壊れた。
会社に行けなくなった。


断らないからって、何でもかんでも押し付けてくるんじゃねーよ。
人にはそれぞれ限度って物があるんだよ。 

勇気を出して助けてと声を上げて、助けてくれない。
彼の絶望はいかほどか。

策を講じれない奴が上に立ってんじゃねーよ。
リスク管理とやらどうなってる訳?
仕事しないで高い給料貰ってんじゃねーぞ。

彼は、休職し別の現場で働く事になった。
一年ぐらいして、落ち着いてきた時。
私が、治って良かったねと言った時に彼は言った。
「治っていないよ。」
「え?そうなの?大丈夫そうに見えるけど。」

「マンションとか家と一緒だよ。
311で地震あったでしょ。
外には見えてないけど、中にヒビが入っているの。
補修はできても、元通りにはならないよ。」

311は天災。
でも彼が遭ったのは?

彼は会社も周りの人も恨んでいない。
ほんと強い人だ。
でも妻である私は、よくも壊してくれたなと許せない気持ちがくすぶって消えないんだ。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村